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初級編露出補正とは

露出補正



では露出補正について学んでいきたいと思います。
カメラを始めたばかりの方にはまったく意味がわからないと思いますが大変重要なのでしっかり勉強して理解してくださいね。
確かにさっぱり意味がわかりません。
露出を補正って・・・??
露出を補正する。
つまりカメラに内臓された露出計がはじき出した露出値を撮影者が意図的に変更する(補正する)ということです。
(露出については「露出とは」を参考にしてください)
なな、なるほど・・・。
でもどうして補正する必要があるんですか?もしかしてカメラがはじきだす露出値は完璧じゃないってこと?
そのとうりなんです。
では少し話を掘り下げて説明していきますね(とは言っても簡単にわかりやすく)。

カメラの内臓露出計がはじき出した適正露出値は必ずしも適正でない!
これはどういうことかというと露出計が露出する際に基準となるものがあります。
それは「18%グレー」といもの。
被写体となるものには様々な色がありますよね。色というのは光を反射します。
例えば緑色の草葉は反射率18%、新緑の鮮やかな緑は反射率24%、夏の深い青空は反射率18%といった具合です。

自然界にあるこれらの反射率を平均すると約18%の反射率を持つグレーとなるのです。
ですからフレーム内におさまった被写体の反射率を18%にしようと露出計は計算します。
緑色の草葉は反射率18%ですからそのままシャッターを押しても適正な明るさになります。

しかし反射率が72%などの白い雪を画面いっぱいに撮るとかなり暗めな露出アンダーな写真になります。
それは反射率が72%もあるのに露出計は反射率18%の明るさにしようとするからその差の54%分明るさが引き算されて
結果暗い写真になってしまうのです。

ここで露出補正というテクニックが必要になってくるわけです。
白い雪を画面いっぱいに撮って暗い写真になるのなら露出計がはじき出した露出値をシャッター速度や絞りを変更して
意図的に露出を変更するのです。

例を挙げると↓↓
 白い雪を画面いっぱいにフレーミングし、絞り優先で
 シャッターボタンを半押しすると
 「絞りF16  シャッター速度125分の1秒」となった。
 このまま露出補正なしでシャッターを押すとかなり
 アンダーな写真となった。
 適正露出になるようシャッター速度を遅くして1.3EV
 露出補正すると適正露出となり、見た目の明るさの
 仕上がりとなった。
 (画面に白以外の色もあるのでプラス1.3EV)
 絞りF16  シャッター速度50分の1秒
そういうことか〜。
じゃあ被写体の反射率によって露出補正値は変わっていくってことですか?




そういうことですね。
測光方式(露出の測り方)やどの色がどのくらいの割合で画面を占めるかにもよるから露出補正という技術は
たやすく身に付くものではないですがそのようなことを勉強し上達していく喜びを感じるのも写真の楽しさだと思います。
頑張って勉強します!!
そして適正な明るさに補正するだけではなく「自分が意図した明るさの写真を作るため」にも露出補正は必要なんです。
例えばきれいな花を撮影したいと思います。
反射率を考えて見た目の明るさの写真が撮れたとします。
もちろんこれはこれでいいのですがもっとメルヘン的な作風に仕上げたいと思ったら適正露出ではなくわざと露出オーバー
になるように絞り、シャッター速度、ISOなどを変更してみると作品は一味違ったものになります。
F4 1/1000s ISO200
(適正露出)
F4 1/640s ISO200
(露出オーバー・ハイキー)
おお〜、ホントだ。
これは使えますね!
今は露出オーバーになるような例を紹介しましたが作品の重みや悲しさを表現したいなら露出アンダーに
すればいいですよ。
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