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露出補正 |
露出補正とはシャッター速度と絞り値を決めてはじき出された露出値を撮影者の意思によって変更することです。 カメラの内蔵露出計がはじき出した露出値をわざわざ変更するのには2つの意味があります。 1つは撮影者のイメージする作風に仕上げるため。例えば実際の明るさよりもさらに明るくするほうがきれいな写真になったり 反対に適正な明るさよりも暗めに露出補正した方が重厚な作品に仕上がったりするのです。 |
露出計がはじきだした露出値通り撮影した写真 特に問題はない |
左の写真に対して0.5EVプラス補正した写真 ハイキー調に仕上げることで爽やかさがでた |
2つ目は色の反射率による露出補正です。 これはちょっと話が難しいのですが白や黒、黄色や緑など色によって光の反射率は違うのです。 例えば夏場に白い車よりも黒い車の方が熱くなりますよね。これは白という色は反射率がとても高いので 白い車に当たった光の多くは反射して熱を持ちにくいからです。しかし黒という色は反射率がとても低いので 黒い車は多くの光が反射できず結果熱を持ってしまい白い車よりも熱くなってしまうんですね。 |
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このように色の反射率はさまざまです。 ではもう少し話を掘り下げて説明していきますね(とは言っても簡単にわかりやすく)。 カメラの内臓露出計がはじき出した適正露出値は必ずしも適正でない! これはどういうことかというと露出計が露出する際に基準となるものがあります。 それは「18%グレー」といもの。 被写体となるものには様々な色がありますよね。色というのは光を反射します。 例えば緑色の草葉は反射率18%、新緑の鮮やかな緑は反射率24%、夏の深い青空は反射率18%といった具合です。 自然界にあるこれらの反射率を平均すると約18%の反射率を持つグレーとなるのです。 ですからフレーム内におさまった被写体の反射率を18%にしようと露出計は計算します。 緑色の草葉は反射率18%ですからそのままシャッターを押しても適正な明るさになります。 しかし反射率が72%などの白い雪を画面いっぱいに撮るとかなり暗めな露出アンダーな写真になります。 それは反射率が72%もあるのに露出計は反射率18%の明るさにしようとするからその差の54%分明るさが引き算されて 結果暗い写真になってしまうのです。 ここで露出補正というテクニックが必要になってくるわけです。 白い雪を画面いっぱいに撮って暗い写真になるのなら露出計がはじき出した露出値をシャッター速度や絞りを変更して 意図的に露出を変更するのです。 例を挙げると↓↓ |
白い雪を画面いっぱいにフレーミングし、絞り優先で シャッターボタンを半押しすると 「絞りF16 シャッター速度125分の1秒」となった。 このまま露出補正なしでシャッターを押すとかなり アンダーな写真となった。 |
適正露出になるようシャッター速度を遅くして1.3EV 露出補正すると適正露出となり、見た目の明るさの 仕上がりとなった。 (画面に白以外の色もあるのでプラス1.3EV) 絞りF16 シャッター速度50分の1秒 |
そういうことか〜。 じゃあ被写体の反射率によって露出補正値は変わっていくってことですか? |
そういうことですね。 測光方式(露出の測り方)やどの色がどのくらいの割合で画面を占めるかにもよるから露出補正という技術は たやすく身に付くものではないですがそのようなことを勉強し上達していく喜びを感じるのも写真の楽しさだと思います。 |
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