超簡単! デジタル一眼レフカメラ入門パノラマ写真講座
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パノラマ写真講座 パノラマ写真撮影手順 1

パノラマ写真撮影手順



パノラマ写真撮影手順についてです。
どのようにしたらベストなパノラマ写真が撮影できるか時系列で解説していきます。
(綺麗さにはこだわらずただパノラマ写真が撮れればいいという方は読まなくてもいいですよ)


@ できるだけロケハンする
パノラマ風景撮影においてロケハンは大切です。チェックする項目は

どの位置から撮影したらベストなパノラマ写真が撮れるか
例えば広大な風景が見渡せる展望台があったとしてもその展望台がベストな撮影場所とは限りません。
展望台から少し離れた場所だったり、展望台より少し小高い場所がベストな撮影場所だったりします。入念にチェックしましょう。

どの時間帯・季節ならベストな光線状態になるか
これはどのような写真に仕上げたいかによります。幻想的な写真に仕上げたいなら逆光気味の光線状態になる
時間帯や季節になるし、細部まで綺麗に写したいならできるだけ順光が得られる時間帯・季節を考えなければいけません。
時間帯による光線状態の変化はわかると思いますが季節による光線状態とはどういうことか?
これは南側に撮影したい風景が広がっていたとすると夏と冬では同じ昼の12時でも太陽の位置はかなり違います。
夏はトップライトになりますが冬は太陽が一番高い位置に来ても逆光気味の写真となってしまします。
ですからそのような場所で逆光状態を避けたいならできるだけ夏至から近い日に撮影することがポイントになるのです。

どの三脚を使用するか
標高の高くて風の強い場所なら重くてしっかりとした三脚を使うことになります(3キロあればほとんどの条件下をクリアできます)
ブレが全く心配ない状況なら少しくらい軽量のものでも構いません。
展望台に柵などがある場合は柵より高い三脚でなければいけません。
大型三脚を使用する場合、三脚は必要かどうかもチェックする。

どのレンズを使用するか
被写体によって使用するレンズは変わります
展望地からの風景写真なら14〜24mmの焦点距離があるレンズで充分です(35mm換算で22ミリ〜38ミリ)
また横撮影か縦撮影かも確認します(被写体が上下が大きい時は縦撮影)

駐車場の有無・徒歩時間の確認
スムーズな撮影を行うため駐車場の場所や有無、駐車場から撮影地までの徒歩時間は事前に確認しておいたほうが賢明です。
A 日々の空気の澄み方をチェックする
広大なパノラマ風景を細部までしっかりと写したいならある程度空気が澄んでいなければくっきりと
風景を写し撮ることが出来ません。

空気が澄渡る条件は
1. 強い雨上がり
2. 梅雨の晴れ間
3. 台風の直後
4. 秋から冬にかけて です。

特に秋から冬にかけて強い雨が降った後はかなり空気が澄渡り、ほとんど霞がない状態となり
条件が良ければ数日間絶好の撮影日和が続きます。

いずれにせよ目的が広大なパノラマ風景をくっきりと写すことなら何も考えずに撮影に臨むのではなく
上記の条件を満たした日、少なくとも満たしかけた日に撮影に出かけることが良い写真を撮るポイントです。
(上記以外の条件でも空気が澄渡る日はあります)


下の2枚の写真は空気が澄んでない日(左)と空気が澄渡った日を比べたものです。
焦点距離は少し違いますがどちらも同じ場所から同じ方向を撮影したものです。
空気の澄んだ日を選ぶことがどのくらい大切かよくわかると思います。
霞が強くてどのような風景が広がっているかわからない 空気が澄み切っているので細部まで写し撮ることが出来た
B 月の満ち欠けをチェックする(夜景撮影)
パノラマ風景写真は昼景だけではありません。パノラマ夜景撮影に必要な月の光について説明します。

街の夜景撮影なら空気の澄んだ日に撮影すればある程度きれいに撮ることができます。
ただ街の周りに山があったり、街の向こうに島があったり、町明かりが乏しい田舎風景や海に浮かぶ島などの
夜景撮影では月の明かりを利用するとよりよい夜景写真を撮ることが出来ます


建造物が放つ光と月が放つ光、この2つの光を利用して夜の風景を写し撮るのですが
これはどういうことかというと、街の明かりだけでは山の輪郭を写すことは難しいので月の光を利用しようということです。

別に月明かりを利用しなくても露出時間を長くすればいいと思われるかもしれませんが
そうすると山の輪郭が写せる適正露出では街の明かりが白とびを起こしてしまいます。

だから街の明かりに負けないくらい強い月の光が必要なのです。
どれくらい必要かというと出来るだけ満月の状態が好ましいのですがこれだと月に一回しか撮影のチャンスがないので
輝面比(月が輝く面積)が80〜100%の日と幅を持たせます。そうすると月に約10日ほどの撮影チャンスを作ることが出来ます。
この10日間で空気が澄んだ日を選んで撮影すれば綺麗な夜警写真を撮ることが出来るのです。

月の明かりを利用して撮影した写真↓
月の明かりを利用すると山の輪郭だけでなく
光のない写真右下の畑までしっかりと写す事が
できた
このような場所では月明かりは関係なく
綺麗な写真が撮れる
ただ撮影するだけじゃなくて綺麗に撮影するためにはいろいろな準備と
要素が必要だということですね。
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