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中級編 RAW現像でできること 2

RAW現像




前回の「RAW現像でできること」の続きです。

H ファインカラーコントローラは特定色の彩度を強めたり色飽和の緩和が出来ます。
今回は桜のピンク色を強調したいと思います。
        調整前の画像
        桜のピンクが乏しい
     調整後の画像
    ファインカラーコントローラでピンクだけを強めた

I トーンカーブは画像を階調補正するツールです。
つまり画像の明るさ・コントラスト調整・色調を自在に調整できるすぐれた機能です。
1つ例を挙げてみます。
調整前の元画像
コントラストが不足しています
トーンカーブ調整後の画像
コントラストを強くかけました


このトーンカーブっていうのは難しそう・・・
自分に出来るかなあ。
大丈夫ですよ。
確かに最初はとっつきにくくてよくわからないかもしれないけど、いろいろ操作しているうちにすぐに慣れてしまいます。
これほど便利な調整機能はないので是非ともマスターしてください。

J 回転・デジタルシフトは水平が出ていない傾いた画像を回転補正したりシフトレンズを使ったような調整が出来ます。
       調整前の元画像
       右側に傾いている
  調整後の画像
  回転パラメータを調整し水平が出るように調整した

K トリミングは画像の中から必要な部分だけを選択し切り取ることが出来る機能です。
不必要な部分が写りこんでいる場合にも威力を発揮します。
 トリミング前の画像
 左下に不必要な地面が写っているのでこの部分をカット
 (赤枠はトリミング領域)
   トリミング後の画像
   左下の地面がカットできた

L レンズ収差補正は周辺光量補正や倍率色収差補正、歪曲収差補正などができます。
周辺光量不足(画像の周辺部が暗くなる)の画像を補正してみます。
       周辺光量補正前の画像
       周辺部の光量が不足している
  周辺光量補正後の画像
  中心部の露出を変えることなく周辺部の光量を補えた

M 警告表示は白とびや黒つぶれ、色飽和などしている部分を画面に表示してくれます。
下の写真は白とびの警告表示です。
白とび警告表示
左上の黒、赤、青、黄色の部分が白とびしている
色の違いは白とびの強さを表している
(点滅表示される)


N その他
その他にもヒストグラムを確認しながら調整できたりゴミ取りを現像時にできたり(スポッティングツール)
完全に使いこなすのはかなり大変なくらい機能は充実しています。
RAW現像っていろんなことができるんですね!
ホント便利だ!


RAW撮影で覚えておいてほしいことがあります。
よくRAWで撮っておけばあとの現像でなんとでもなると思われている方がごくまれにおられるようですが
白とびや黒つぶれなどは絶対に復元することは出来ません。

また過度の色補正や露出補正はノイズの発生につながり、強いノイズ除去はシャープさを失ってしまったりします。
撮影時に露出・フレーミング・ホワイトバランス・ピント合わせなどはしっかりと行い、現像は微調整程度にしましょう。
自然な作品を作るコツです。
現実的でない写真に仕上げたい場合はもちろんこの限りではないですよ。
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