距離角度構図

写真を上手く撮るコツというものを解説していきます。

そんなの簡単ですよ！
きれいな風景や珍しいもの、めったにないシャッターチャンスにいかにして出会い写真におさめるか、これが重要ですよね！

違います。
確かにそれらも大切な要素かもしれませんが覚えておいてほしいのは自分がいいなと思った被写体を
いかに作品として仕上げていくかということが一番が大切なのです。

どういうことですか？？

何事にも基本というものがあるように写真を上手く撮る基本というものがあります。
それは距離・角度・構図の3点に注意を払ってシャッターを切るということです。
では作例で見ていきますね。

足元に松ぼっくりが転がっていた
このまま写真に収めると何の変哲もない作品になった
もう少し距離を縮めて見ると・・・

距離を考える

被写体に近づくと主題がより明確になった
ただこのままでは作品とは言い難いので松ぼっくりを
俯瞰ではなく同じ高さから撮影してみる

角度を考える

松ぼっくりと同じ高さから撮影してみた
同時に被写界深度を浅くして（Ｆ2.8）大分それらしく
写すことができたがあと一歩・・・
構図を変えてみる

構図を考える

カメラを少しだけ左に移動して構図のバランスをとった
同時に露出を少しだけ明るくしてハイキー調に仕上げた

どうでしょうか。
１つの被写体を角度・距離・構図を考えて撮影すると見違える作品になることがわかったと思います。

もちろんこれらの要素はあくまでも基本で、光の当たり方（ライティング）や時間帯による色温度、主題と脇役の配分率、
季節、フィルターの活用など他にも作品を仕上げていく要素はたくさんあります。

ただ今はそこまで考える必要はありませんので基本となる角度・距離、構図の3要素が
しっかり身に付くように習慣づけてくださいね。

１つ質問です。
日の丸構図っていけないんですか？？

写真の真ん中に主役を配置する日の丸構図がいけないというわけではありませんよ。
ただ日の丸構図だとどうしても作品として平凡になりがちなのです。
三分割法というものがあり、それにしたがって主役を配置すると写真が安定します。
（三分割法は絵画や写真、デザインなどの画面構成の基礎です）

では三分割法とはいったいどのようなものなのでしょうか。
下の写真を見てください。縦横がそれぞれ三等分になるように線を引き、それぞれの交点に被写体を配置することが
三分割法なのです。(基本構図については中級でさらに詳しく解説していきます）

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