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カメラ用語辞典 ダイナミックレンジ

ダイナミックレンジ

ダイナミックレンジとはラチチュードと同じ意味で階調を識別することができる最小の輝度と最大の
輝度の比率のことで撮像素子の再現できるシャドウからハイライトまでの明暗比の広さ・性能の事をいいます。
あの〜
さっぱりわからないんですけど・・・


被写体には明るい部分と暗い部分がありますが明暗の差が大きい時はその明暗を同時にカメラに収めることは出来ません。
それは明るさを記録する撮像素子には記録できる明るさの範囲にある程度の幅があるからです。
これは明るい朝日を背景にセイタカアワダチソウの
シルエットを撮影したものですが背景の空に露出を合わせたため
セイタカアワダチソウは黒くつぶれて階調がありません。
もし上の写真をセイタカアワダチソウに露出を合わせると
今度は背景が大きく白とびを起こして背景の階調が失われます。


つまりこのような輝度差が大きなシーンでは背景の空とセイタカアワダチソウの階調を
両立させることは出来ないと言うことですね。
その通りです。これがまさしくダイナミックレンジに幅があるからなのです。
ダイナミックレンジがもっともっと広ければ背景の空も前景のセイタカアワダチソウも1枚の写真で明るさの階調を
識別することができますがこのようなシーンでは特別なソフトを使わない限り両者の表現は難しいでしょう。

輝度差の幅を階調を失うことなく表現できる範囲が広いことをダイナミックレンジが広いといい
表現できる範囲が狭いことをダイナミックレンジが狭いといいます。

風景撮影においてダイナミックレンジが求められるのは朝夕の日出没のシーン、滝の白い流れと周囲の景色
街の夜景撮影、曇天の日などでいづれも輝度差が大きく白とびや黒つぶれが気になるシーンです。
輝度差が大きくて人間の目には両立して見える風景でもカメラの撮像素子では
写しこめる明るさの範囲が人間の目よりは狭いんですね。
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